日本の川へ戻る 北上川水系に戻る 胆沢川へ戻る Last update 2003/10/24
青山白水
岩手県土地改良事業団体連合会会長
胆沢平野土地改良区理事長 佐々木 宏書
国営胆沢平野農業水利事業の沿革
悠然と連なる奥羽山脈の一角に毅然と佇む焼石連峰、ここに源を発し滔々と流れる胆沢川、この青山白水が数十万年の時をかけて広大な胆沢平野を誕生させた.
今日では、良質米の里として全国に名を博する凡そ1万haの耕地を有する穀倉地帯となっている.
そこには、急流に堰を築き、荒野に用水路を買いたくした幾多の先人の遺業があり、この遺産を継承した農民の汗と涙の結晶がある.体を縦横に走る血管のように今に残る用水堰は、その歴史の証である.
乾いた大地に姓名を育む至極の水、それは、血の一滴であり、営々と続けられてきた水とのなりわいは、豊かに大地を蘇らせ、多くの生命を養い、のどかな農村景観と馥郁とした農耕文化を育んでいる.
胆沢平野農業水利事業は、農業の将来に夢を託し、先人が築き上げてきたこの偉大な財産を次世代へ継承するため、昭和61年度から平成10年度までの13年間にわたり、用排水路分離を図り、合理的な水管理を行うため、総事業費270億円余りを投じ、「平成の大改修」として実施された事業である.
平成10年11月 東北農政局
(裏面)
関係市町村 水沢市 金ヶ崎町 前沢町 胆沢町
工事費 272億円
工期 昭和61年度〜平成10年度
主要工事
受益面積 水田 9,830ha
頭首工
若柳頭首工 フローティングタイプ
H=14.8m
L=85.0m
若柳取水口 1.80×2.05m
茂井羅頭首工 フローティングタイプ
H=3.0m
L=69.5m
用水路 39.5km
排水路 22.6km
米俵(60kg)16,160円
(岩手県胆沢郡胆沢町土橋 北緯39度07分31秒 東経141度01分29秒)