農地農林業用施設災害復旧完工記念碑

Go Index Back 北上川水系に戻る 宿内川に戻る 千貫石ダムに戻る Last update 2004/07/02


農地農林業用施設災害復旧完工記念碑
金ヶ崎町長 高橋紀雄書

金ヶ崎町農林業用施設災害復旧完工記念碑建立趣意
 昭和六十三年八月二十八日から二十九日にかけて、金ヶ崎町を襲った五〇〇ミリを越 す集中豪雨は、山腹土砂崩落を誘発し、町内主要河川が氾濫、大洪水となって、林地崩 壊、林道・農地・農業用施設が決壊流失するなど、未曾有の農林業被害をもたらした。
 特にも、本町最大の千貫石溜池が越流、越波により洪水吐が全面被災し、隣接の   沢溜池は、上流両岸で地滑りと亀裂の発生、底樋接合部の決壊、更には管理用道路の崩 壊による通行不能など、両溜池が貯水成魚不能となって、地域住民の不安はその極に達 し、住民に警戒、避難態勢をしくなど、町史上例をみない大災害となった。
 町では当時山路勝男町長が先頭に立ち、直ちに災害の復旧に着手したが、余りにも大 きい被害は金ヶ崎町の財政能力をはるかに超えるものであったため、激甚法の適用を申 請、ときの佐藤隆農林水産大臣をはじめ関係者多数の訪町による視察・調査により、そ の適用が決定され、国・県・金ヶ崎町あげての復旧事業がスタートした。
 町当局と町民の復旧にかける不退転の決意と奮闘は、国・県の指導の下に関係諸団体 並びに建設業界、そして全国からの温かい激励に支えられ、幾多の困難を乗り越え、三 年間という短期間で見事にその偉業を達成した。時あたかも、ここ千貫石溜池が伊達藩 の手により竣功(元禄四年、西暦一六九一年)なって奇しくも三〇〇年、藩の普請奉行 川田勘助辛苦の大工事も、今装い新たに甦る思いである。
 ここに今次激甚災害の復旧を記念し、関係各位に感謝し、町民一同益々営農努力を誓 い、これを銘して記念碑を建立する。

事業名・事業量
農地・農業用施設災害復旧事業
(中略)
林業用施設災害復旧事業
(中略)
事業総額 三、一四六、八三二千円
工事着工 昭和六十三年十一月
工事竣功 平成三年三月
 平成三年(西暦一九九一年)
 金ヶ崎町


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