北上川水系に戻る 江合川に戻る
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2003/10/25
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先人の悲願茲に成就する
宮城県知事 本間俊太郎書
我々の郷土鬼首は、地形急峻、火山地帯特有の軟弱な地質で形成され、荒雄川とこれに注ぐ無数の支流は、降雨の度に土砂を流出して河床を隆起させ、流路を変えるなど、その氾濫は耕地山林家屋に留まらず、尊い人命までも奪い去る、その名の如き恐るべき荒れくれ川であった。
なかでも明治四十三年八月の大水害は吹上沢において二十三名の犠牲者を出し、尾ヶ沢分校、寒風沢温泉も埋没、山崩れ巨木の流出等により流域の田畑家屋橋梁悉く消滅した。
その後、昭和に入ってからも打続く台風禍に耕地橋梁家屋の決壊埋没、人命の犠牲も又跡を絶たず、悲惨な生活を繰り返し強いられてきた。
同時にこのことが先祖から伝わる生活基盤としての土地に対する愛着と、人命をも脅かす洪水恐怖感からの脱却の念止み難いものとなり、砂防事業に対する執念とも言える請願行動へ我々を駆り立てることとなった。
一方洪水による大量の土砂流入は鳴子ダムの保全も危惧されるに至り、昭和四十年代に入りその陳情請願はまた一段と活発化した。
昭和五十年漸く我々の誠意が通じ、宮城県最重点事業として江合川大規模砂防事業指定が決定し、建設省による現地視察が行われ、その重要性が認識せられて工事着手が確定した。
地元受入態勢として昭和五十一年県の指導を受け全国に類例のない用地共同管理方式を採用、関係地権者一三二名は宮城県江合川上流砂防事業用地共同管理組合を設立、事業に関連する土地五百余筆を自発的に提供、工事推進に寄与した。
漸くして荒雄橋より保呂内沢合流点に至る総延長十二・五粁余の大規模砂防流路工の大事業は既に八十億円に上る事業費が投入され、付替橋梁、魚道、更に支流整備等の諸施設が完備され、我等多年の夢は予想を超えて実現した。
顧みるに本事業の大成は、偏に国県町当局、議会関係、諸期間並に先覚諸先輩の御指導御尽力の賜であり衷心より敬意と感謝を捧げる。
今大水害の憂えのない自然豊かな郷土に生まれ変わり八十余町歩の耕地が蘇り地域住民永遠の安住の地として繁栄の基礎が確立した事は、今日まで幾多の困難を克服し、組合員と共に連隊協同し鋭意努力を惜しまなかった役職員の労を多とするものである
茲に本事業十五周年を記念し施行の喜びとその経緯を託し後世に伝える。
平成三年十一月吉日
宮城県江合川上流砂防事業用地共同管理組合
理事長 高橋周一郎 撰文
事業概要
河川名 北上川水系江合川
所在地 玉造郡鳴子町鬼首地内
施行延長 一二、五五キロ米
土砂掘削 一、三〇五千立方米
護岸工 四七、四四六平方米
蛇籠工 一二六、九七九平方米
床固工 四基
帯工 四六基
橋梁 六橋
魚道工 五基
事業費 八五億壹千万円
工期
自 昭和五十一年十月四日
至 平成三年三月十五日
江合川上流大規模砂防事業記念碑
宮城県砂防教会長 衆議院議員 内海英男書
建設省
砂防部長 松林正義
〃 中村一郎
〃 小藪隆之
〃 釣谷義範
〃 近藤藤夫
〃 矢野勝太郎
〃 成田久夫
〃 友松靖夫
〃 松下忠洋
砂防課長 大工原潮
〃 設楽武久
〃 高橋哲雄
宮城県知事 山本荘一郎
〃 本間俊太郎
宮城県砂防協会会長 衆議院議員内海英男
前宮城県砂防協会会長 県議会議長 木村幸四郎
県議会議員 舘股 巴
県議会議員 遊佐雅宣
宮城県土木部
部長 小林郁夫
〃 藤堂 定
〃 芳賀幸夫
〃 高橋準一
〃 藤井宗弘
〃 間所 貢
砂防課長 土岐敬祐
〃 安中敏夫
〃 千葉 敬
〃 林 久雄
〃 江口正紀
同課長補佐 伊藤義治
〃 梨本孝一郎
〃 鷹嘴 昭
〃 高階新平
〃 星紘一郎
同技術補佐 倉田由夫
〃 佐藤 成
〃 鈴木貞二郎
〃 今野義雄
〃 管野照雄
〃 佐藤幸雄
宮城県江合川砂防工事事務所
所長 市村茂男
〃 柏葉一郎
〃 松崎幸雄
〃 目黒利彦
〃 松本哲夫
〃 猪股義祐
〃 小野寺政
〃 林 満
〃 守屋鉄弘
同次長 齋藤喜清
〃 田村 守
〃 石川亀夫
同総務課長 菅野善吉
〃 湯目光郎
〃 関 昭悦
〃 佐々木敬
〃 久保江静雄
同工務課長 伊藤 規
〃 斑目峯夫
〃 小野昌義
〃 狩野宗吾
〃 庄司日出夫
〃 千葉清隆
同工務課長補佐 武井昌彦
同工務係長 大戸英雄
〃 阿部健一
〃 杵渕 博
同技術主査 狩野輝俊
〃 村山茂美
〃 小野秀三郎
〃 三浦己徳
同技師 今野清喜
〃 村上好伸
鳴子町長 高橋新助
〃 寺坂二男
同助役 中山元一
〃 佐々木茂太
同収入役 湯山俊一
〃 大沼繁雄
同建設課長 高橋和夫
〃 高橋 昭
〃 大場喜八郎
〃 遠藤富雄
〃 遊佐節男
〃 菅原 徹
鳴子町議会議長 菅原幸吉
〃 遊佐繁雄
〃 高橋一誠
〃 中鉢 隆
〃 高橋周一郎
鬼首荒廃耕地復旧競技会世話人
志馬 寛
宮城県江合川上流砂防事業用地共同管理組合
理事長 高橋周一郎
副理事長 遠藤東市
〃 高橋喜一
理事 大場勝之助
〃 高橋隆治
〃 後藤 磨
〃 高橋春良
〃 大場右ェ門
〃 高橋卯吉
〃 猪股利夫
〃 齋藤新一
〃 遠藤兼司
〃 後藤豊吉
〃 遠藤清喜
〃 大山良彦
〃 大場幸哉
監事 由利喜代治
〃 齋藤忠喜
職員 高橋善七
〃 高橋経夫
岩入支部 高橋朝雄
〃 高橋知治
〃 高橋不二夫
〃 高橋虎幸
〃 高橋元成
〃 高橋幸吉
〃 高橋陽市
〃 高橋律夫
〃 高橋喜市
寒湯支部 安達 正
〃 大場永志
〃 大場 力
〃 大場一次
〃 佐々君治山報恩会
〃 佐々木禎一郎
〃 曽根 清
〃 曽根吉郎
〃 高橋正明
〃 高橋一夫
〃 高橋 匡
〃 高橋清俊
〃 高橋春男
〃 高橋繁俊
〃 高橋正一
〃 高橋 學
〃 高橋 實
〃 高橋克行
〃 高橋善一
〃 高橋甲一
〃 高橋和夫
〃 中鉢好一郎
軍沢支部
〃 安達廣志
〃 猪股惣一
〃 遠藤長榮
〃 遠藤★一郎
〃 遠藤豊治
〃 齋藤喜久磨
〃 大場栄悦
〃 金沢寿之助
〃 小林勝蔵
〃 高橋陽作
〃 高橋幸男
〃 高橋幸悦
〃 高橋裕二
〃 高橋敏幸
〃 高橋敏樹
〃 中鉢正光
〃 三塚昇悦
〃 渡辺竹治郎
中川原支部
〃 遠藤一雄
〃 遠藤寅吉
〃 遠藤賢喜
〃 高橋幸男
〃 高橋芳雄
〃 千葉常雄
荒雄谷地支部
〃 伊東初雄
〃 伊東眞太郎
〃 大山七平
〃 大山茂男
〃 大沼敬之
〃 大場平男
〃 大場文彦
〃 大場 隆
〃 大場啓護
〃 後藤正助
〃 須貝吉夫
〃 高橋一郎
〃 高橋敏徳
〃 高橋 靖
〃 高橋惣市郎
〃 高橋孝志
〃 高橋文雄
〃 高橋長光
〃 高橋﨣彦
菅甚建設
菅原千代男
荒雄建設
高橋文雄
遠藤店
遠藤孝虎
大窪組
大窪 一
高友組
高橋顯輔
鳴子土建
遊佐義孝
施工 鳴子町川渡（有）小島石材
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