旧迫川改修記念碑

Go Index 日本の川に戻る 北上川水系に戻る 旧北上川に戻る 旧迫川に戻る 伊鈴橋に戻る Last update 2006/02/20


旧迫川改修記念碑 内海安吉
 「常に流れて己まさるものこれ水なり」 古来から「水を治むるものは国を治む」とも言われているが  ここ旧迫川沿岸は涌谷 米山 南方 田尻 迫 瀬峰の6町に及ぶ低湿地帯にして 台風時の破堤 溢水はもち論僅かな降雨でさえ常に水害の不安におびやかされ 沿岸住民の歴史は そのまま水との苦斗の歴史であつた
 昭和7年 下流旧北上川合流点より米山町山吉田附近までの迫川捷水路が開さくされてから ようやく旧迫川改修のきざしを見出し 宮城県土木部をはじめとする関係機関の絶大なご努力によつて 昭和29年度から地元住民念願の改修工事が起工されたのである 以来10有余年 116ヘクタールの耕地 50,000平方メートルの宅地の提供をはじめ60戸に及ぶ家屋の移転等 地元関係者の献身的協力によつて蛇行に蛇行を重ねた河川も 8,750メートルの流路を短縮して 現在の見事な堤防の完成を見るに至ったのである
 今 河岸に立って 重たげに揺らぐ黄金の穂波をみつめながら水腐れに泣いた往時を顧みるとき 感慨に胸の高鳴りを覚えるものである
 この感激と 長年本河川と共に歩んできた為政者 関係者に対する感謝の念を永遠に伝えるためと 上流改修の1日も速やからんことを念頭して記念碑を建立するものである
滑らかな堤防の連らなりが 美田を護る永久の楯にならんことを祈りつつ
 昭和43年12月 旧迫川改修促進期成同盟会 日本書学院会頭 阿部海秋書


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