日本の川と災害 > 日本の川 > 鳴瀬川水系 > 野蒜築港
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2011/04/17
- 明治７年（１８７４）
- 内務卿大久保利通「殖産興業に関する意見書」提出
- 明治８年（１８７５）
- ６月：第一回地方官会議において北上川改修と河口への築港に対する意見がだされる
- 明治９年（１８７６）
- ５月２３日：内務卿大久保利通、天皇巡幸に先立ち東北視察に出発
- ６月２０日：大久保利通、松島を発ち石巻を訪れ北上川河口を一覧する
- ９月：ファン・ドールン現地調査
- 明治１０年（１８７７）
- ２月：ファン・ドールン、野蒜が築港適地であることを報告
- 明治１１年（１８７８）
- ５月１日：牡鹿郡蛇田村高屋敷に内務省土木局出張所が設置される（主任：早川智寛）
- ５月１４日：大久保利通暗殺される
- ６月：北上運河開削着工
- １０月８日：北上川分疏起工式、宮城県令松平正直により石井閘門と命名
主な出席者：内務省土木局長石井省一郎、長工師ファンドールン、宮城県令松平正直、山内大蔵省書記官、内務四等属早川智寛、五等属黒沢敬徳ら
- 明治１２年（１８７９）
- ７月：鳴瀬川河口東西突堤着工
- １１月：新鳴瀬川掘削開始
- 明治１３年（１８８０）
- ２月：ファン・ドールン帰国
- ７月：石井閘門完成
- １１月：鳴瀬川潜堰、船溜工事着工
- 北上川低水路工事（石巻〜盛岡間）着手（明治３５年度竣工）
- 明治１４年（１８８１）
- １月８日：野蒜港運河通船式（野蒜を会場とし、石井土木局長、松平県令が列席）
- ７月：野蒜電信分局開設、内務省野蒜測候所観測開始
- ８月１４日：有栖川宮熾仁殿下、明治天皇第２回東北巡幸に際して野蒜築港工事を代巡、大隈参議らを伴い内務省出張所主任黒沢敬徳三等属の案内により東西突堤、新市街地を御覧になる
- ９月７日：原 敬、新聞記者として野蒜を視察、黒沢三等属に築港について説明を受ける
- 宮城県土木課長早川智寛（のち仙台市長）、舟入堀、新堀、木曳堀を総称して貞山堀と名付ける
- 明治１５年（１８８２）
- ８月：小蒸気船米沢丸、石巻−野蒜−塩竃間に就航
- １０月：野蒜内港突堤落成式 山田顕義内務卿出席
- 黒沢敬徳、内務省を辞職し東京に帰る
中村義也が引き継ぐ
- 明治１６年（１８８３）
- ２月：黒沢敬徳４５歳で死去
- ３月：東名運河着工
- １０月２４日：早川智寛宮城県三等属、県庁に野蒜築港課を置き兼務する
- 宮城県、貞山堀改修に着手（明治２２年まで）
- 明治１７年（１８８４）
- ２月：東名運河竣工
- ９月：台風により鳴瀬川河口東突堤１／３が崩壊
- 明治２０年（１８８７）
- ８月：野蒜測候所、宮城県に移管され石巻に移転
- 貞山運河（阿武隈川〜塩釜）開通
- 東北本線、塩釜線開通
- 明治２２年（１８８９）
- 貞山堀改修事業竣工、運河取締規則を告示、貞山堀を貞山運河と改称
- 明治３０年（１８９７）
- ４月：早川智寛、河北新聞紙上で松島湾築港計画に対して定川河口から名鰭沼に至る大運河を開削する案を提唱、あわせて江合川を鳴瀬川に合流させ、涌谷小牛田間の新市街地の形成、水田の乾田化等を行う構想を発表
- 明治３５年（１９０２）
- 北上川低水路工事完成（石巻〜盛岡 196km）
- 明治３６年（１９０３）
- 早川智寛仙台市長となる
- 明治４３年（１９１０）
- ８月：洪水により野蒜船溜閘門流失
- 昭和２８年（１９５３）
- 鳴瀬川河口導流堤を宮城県が改良復旧
- 昭和４０年（１９６５）
- ４月：北上運河の定川大曲に閘門を新設
- 昭和４１年（１９６６）
- 鳴瀬川一級指定
- 平成１６年（２００４）
- ６月７日：野蒜水門竣工式
- 平成２３年（２０１１）
- ３月１１日：東北地方太平洋沖地震による津波で甚大な被害
参考文献
- 貞山・北上運河沿革考
- 遠藤剛人著 仙台月急山叢舎 平成元年３月３日発行
- 陸前野蒜港記
- 片平六佐著 東北港運協会広報委員会 昭和５７年４月１４日
- もうひとつの潮騒−仙台湾・みなとのすべて−（前篇）
- 佐藤昭典著 昭和６１年１１月１日発行
- 北上・東名運河辞典
- みやぎ北上川の会 平成１５年６月発行
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