鬼怒川中部国営県営竣工記念碑

Go Index 日本の川へ戻る 利根川水系へ戻る 鬼怒川へ戻る Last update 2003/04/08


栃木県塩谷郡塩谷町 鬼怒川佐貫頭首工左岸



鬼怒川中部国営県営竣工記念
栃木県知事横川信夫書

事業概要
国営事業
受益面積 89,409ヘクタール
総事業費 4,270,000千円
頭首工 1ヶ所
用水路延長 17,444m 附帯工8ヶ所
着工 昭和32年7月
竣工 昭和41年3月
県営事業
受益面積 2,841ヘクタール
総事業費 529,582千円
頭首工 1ヶ所
用水路延長 30,571m 附帯工3ヶ所
着工 昭和39年4月
竣工 昭和48年3月

佐貫頭首工と受益地域の概要
 日光連山を源とする清流・鬼怒川は、湯西川や男鹿川、大谷川などの支流を集めて県の中央を流れ、茨城県守谷町で日本一の大河・利根川へ合流します。
 大きな洪水が頻発する鬼怒川から用水を引き込んで水田を開いたのは比較的遅く、江戸時代初期(1600年代)であるとされています。
 「佐貫頭首工(堰)」が建設される以前は、鬼怒川の川岸に杭や蛇篭などで造られた9ヶ所の用水堰があって、かんがい用水等として役立ってきました。
 鬼怒川の左岸:大宮用水堰、赤沼用水堰、市の堀用水堰、草川用水堰、釜ヶ渕用水堰
 鬼怒川の右岸:高間木用水堰、逆木用水堰、根川用水堰、東芦沼用水堰
 当時の鬼怒川の状況から、洪水時には取り入れ口へ導く堤や堰が災害を受けましたので、用水の確保や施設の管理・普請には大変な努力が必要でした。
 9用水土地改良区の代表者達は、五十里ダムや川俣ダムなど洪水を防止するダムの建設が進められるのを契機に、昭和28年「鬼怒川中部土地改良区連合」を設立して、佐貫地点から「かんがい用水を安定的に取水する」国営事業を推進することとなりました。
 なお、「佐貫頭首工(堰)と幹線導水路(5,579m)は、送水時に生まれる落差エネルギーを風見地点で発電(最大10,200kw)に利用するため、栃木県企業局の発電事業との共同施設として建設されました。

 かんがい施設の管理運営
 かんがい施設の管理運営を目的に設立された鬼怒川中部土地改良区連合は、現在次の5つの土地改良区で組織されています。
 鬼怒川左岸:塩谷町大宮・赤沼用水・鬼怒川東部・釜ヶ渕土地改良区
 鬼怒川右岸:西鬼怒川土地改良区

事業名 国営鬼怒川中部地区農業水利事業
工期 昭和32年度〜昭和41年度
総事業費
 42億7千万円
 農業側の費用 24億5千万円
受益面積 8941ha
取水量 最大時:42.0m3/s
主要工事
 佐貫頭首工(堰) 1式 全長 203m
 幹線導水路(共用区間) 5,579m
 幹線水路(専用区間) 14,938m
  うち東幹線水路 13,104m
    西幹線水路 1,834m
    うち逆木サイフォン 807m
関係地域2市7町
 鬼怒川左岸:塩谷町、氏家町、高根沢町、芳賀町、市貝町、真岡市
 鬼怒川右岸:上河内町、河内町、宇都宮市

平成15年3月 鬼怒川中部土地改良区連合


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