阿賀野川 満願寺閘門と小阿賀樋門

Go Index Go River 阿賀野川水系に戻る 大阿賀橋〜阿賀浦橋に戻る Last update 2003/04/13


小阿賀樋門





小阿賀樋門ゲート

小阿賀樋管から小阿賀野川をみる



亀田上水道樋管
昭和47年10月完成

満願寺閘門



















阿賀野川改修記念碑
内務大臣男爵山本達雄書


(裏面)
起工大正四年六月
竣功昭和九年三月
工費金壹千貳百萬圓
 昭和七年十二月
 内務省新潟土木出張所
 阿賀野川改修工事従業員建立



阿賀野川改修工事殉職士碑
東蒲原郡下條村 石井清太郎
同 郡 同 村 松久保庫太
同 郡 同 村 石井真一
北蒲原郡京ヶ瀬村 加藤喜作
同 郡 同 村 小林直永
同郡松ヶ崎瀬村 池田己春
中蒲原郡新津町 坂口末吉
同 郡 横越村 高橋庄平
同 郡 同 村 晒名瀧蔵
同 郡 同 村 齋藤新吾
同 郡 同 村 岡 二郎
同 郡 同 村 地濃萬次
同 郡 大杉村 石山松次郎
長 岡 市  若月文作
北海道岩内郡小澤村 目黒榮吉


満願寺公園案内図
満願寺閘門及び小阿賀樋門
概要
 小阿賀野川は、阿賀野川と信濃川を結ぶ要路として宝暦年間(1750年)に開削され、その後新発田藩が改修し舟運に利用されていたが、自然分派のため常に阿賀野川の洪水の驚異にさらされていました。
 満願寺閘門及び小阿賀樋門は、大正4年から昭和8年にかけて内務省が阿賀野川から小阿賀野川への流入量調節と舟運確保のために分派点の満願寺地先に設置したものです。
 以後、この閘門及び樋管は、小阿賀野川沿岸ならびに亀田郷・新潟市から洪水の驚異を除去するとともに農業・漁業および舟運(現在は主に砂利運搬船)に利用された重要な施設です。現施設は、本川堤防の嵩上計画及び旧施設の老朽化により、昭和45年から改築に着手し昭和48年3月に完成したものです。

諸元
阿賀野川計画高水位
 満願寺観測所・・・T.P+10.00M
小阿賀野川計画高水位
 七日町観測所・・・T.P+ 7.00M
閘門
 閘門扉室巾・・・・ 6.1M
 閘室有効長・・・・73.0M
 閘室巾(平均)・・15.0M
 前扉 ローラーゲート巾8.4m×高10.0m・・1葉
 後扉 ローラーゲート巾6.4m×高 8.5m・・1葉
樋門
 樋門径間・・・5.0m×3連
 有効高・・・・・・・3.5M
 樋門長・・・・・・ 37.4M
 門扉 ローラーゲート巾5.20m×高3.50m・・3葉

国土交通省阿賀野川工事事務所



満願寺閘門のしくみ
 閘門は、高い川と低い川を船が行ったり、きたりしたいとき、水の力をかりて船を持ち上げたり、下げたりする目的で作られました。
 私たちが、デパートなどで上へいったり、下にいったりする時にエレベーターを使うように閘室はエレベーターと同じはたらきをします。
 小阿賀野川から、阿賀野川へ行くときには、(1)〜(3)のようなそうさをします。
さんこう
 阿賀野川と小阿賀野川の水の高さの差は、1.5m〜2.0mあります。

国土交通省阿賀野川工事事務所

・後のゲートを上げて、閘室に船が入ります。

・後のゲートを下げます。
・前のゲートを上げ、閘室の水の高さを阿賀野川と同じにします。

・船が阿賀野川へ移動できます。

河川法施行令第16条の2第1項の規定に基づき、満願寺閘門を通航する舟の長さ、幅、水面上の高さ又は喫水の最高限度を次のように指定する。
 ただし、この指定は、昭和48年4月1日から適用する。
1.長さ 31メートル
2.幅  5.2メートル
3.水面上の高さ   3.0メートル
4.喫水 1.2メートル
 建設省北陸地方建設局長

河川法施行令第16条の2第3項の規定に基づき、満願寺閘門の通航方法を次のように指定する。
 ただし、この指定は、昭和48年4月1日から適用する。
1.並進しないこと。
2.閘室内に出入する舟は、30メートル以上の間隔を保って出入すること。
3.閘門のゲートの開閉が完了したのち信号機の表示に従って出入すること。
4.閘室内に入閘しようとするときは係員に連絡しその指示に従うこと。
5.閘室内に入閘しようとする場合及び閘室内では停止線で停舟すること。
 指示された場所以外に舟の繋留をしないこと。
7.閘室内では徐行運転をすること。
8.閘室内での追越し、又は舟の位置交替をしないこと。
9.閘室内外に廃油、塵芥、骨材その他汚物等を捨てないこと。
10.閘室内での舟の停泊を禁止する。
11.舟の通航のための閘門操作時間は次のとおりとする。
 (イ)4月から9月までの期間は午前7時0分から午後6時0分まで。
 (ロ)その他の期間は午前7時0分から午後5時0分まで。
12.日曜日は閘門操作はしない。
13.1回の操作には、できるだけ閘室内が満舟となるようにすること。
北陸地方建設局長


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