伊勢湾台風締切記念碑

Go Index 日本の川に戻る 木曽川水系に戻る 揖斐川に戻る Last update 2006/10/21


三重県桑名市長島町 揖斐川左岸堤防上

 昭和34年9月26日夜来襲した伊勢湾 台風によって木曽揖斐長良三川の堤防 は寸断された これらの堤防の汐とめ 工事は多くの人人のうるわしい協力に よってすすめられ最後の締切りは大汐 時にあったにもかかわらす53日目の11 月18日16時10分この地において完了した



 この記念碑は、防災拠点整備により 当初の記念碑が取り壊されたため、新 しく建立されたものである。
 碑の前面は当時の波返しの形を再 現し、側面は河川改修事業が多くの人 々の尊いたゆまぬ努力により成り立 っていることを「人」形に表現したも のである。なお、前面の銘板は当時の ものである。
     平成11年11月18日
建設省木曽川下流工事事務所

伊勢湾台風応急仮締切工事の概要
 昭和34年9月26日当地方を襲った伊勢湾台風により、木曽三川下流部は、高潮により いたるところで破堤し、桑名市、長島町、木曽岬町、及び弥富町はほとんど全域にわたり浸 水し、これらの地域では罹災戸数12,772戸、死者1,236人、全壊家屋3,355戸、流失家屋 763戸と、史上稀にみる甚大な被害を受けました。  応急仮締切工事では、浚渫船13隻、粗朶340,000束、割玉石6,000m3、かます360,000枚 など多くの緊急資材が投入され、続いて襲来した台風16号(10月7日)、18号(10月17日)な どに工事が妨げられるなかでも関係者が一致協力して作業を進め、11月5日桑名地区全域、 11月9日木曽岬町全域の仮締切を完了し、最後に残った最大の難工事とされた長島町松西 (白鶏地区)の仮締切も、災害発生から53日目の11月18日午後4時10分で完了、建設省施工 管内の仮締切は全て完了しました。  この記念碑は、昭和36年11月18日、最後の締切となったこの地に応急仮締切工事の偉 業を後世に伝えるため建立されましたが、防災拠点整備により取り壊されたため、当時の 銘板を伴い再建されたものです。

伊勢湾台風
 昭和34年9月22日マリアナ沖で発生した台風15号は、9月26日午後6時頃、和歌山県潮 岬に上陸し、衰えることなく平均時速65km/hの猛スピードで日本海へ駆け抜けていきま した。その史上最大の被害のほとんどは東海地方に集中したので、伊勢湾台風と名づけ られました。
 この台風は、稀にみる大型台風で伊勢湾の西側という最悪のコースを進んだたため、 低気圧による水面の上昇に加えて、南南東の強風が伊勢湾奥へ吹き寄せ、異常高潮が発 生しました。しかも上げ潮時で、21時30分頃名古屋港での最高潮位はT.P3.89mとなり、 過去最高のT.P2.97m(大正10年9月26日)を0.9mもオーバーする記録的な高潮となり ました。












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