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2007/01/29
天王崎祭礼
天王崎神社(現在の洲崎神社)は、洲崎天王、牛頭
天王社などとも呼ばれ、ここでの祭りは慶長・元和の
提灯祭りに始まった。享保十七年(一七三三年)、名古
屋の繁栄を願う七代目藩主宗春の意志で、最初の船祭
りが行われた。昼間、巾下御門まで運ばれた神輿は、
夜になると門外新馬場の松林に設けられた仮の御旅所
を出て、お供の船とともに堀川を天王社は堀川開鑿の
とき分割され、西に手水ヤを残し、川の東岸に位置し
ている。それら下ってゆく船からは尾張家伝来の船歌
を謡う水夫たちの声が流れて、船祭りは盛大に行わ
れた。しかし宗春が退いた後は、陰暦六月十四、十五
日、天王崎より熱田の浜まで、昼は御葭船が、夜には
提灯を飾ったまきわら船が流されるようになった。こ
うした船祭りは明治二十二年まで毎年繰返されたが、
堀川に橋が増え、祭りの船が通れなくなったこと、水
夫たちの数が不足したことなどによって、この団扇絵
に見られるような船祭りの風景は消え、また元のよう
な提灯祭りにもどってしまった。七月十三日、十四日、
名古屋市中区栄一丁目にある洲崎神社の境内に、今年
も提灯の火がともる。
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