豊川水系に戻る Last update 2002/01/28
前芝大橋から下流をみる
前芝大橋
前芝の灯明台
愛知県指定史跡
前芝の灯明台
19.8m2
昭和40年5月21日指定
江戸時代の寛文8(1688)年,吉田藩の御用船が夜半に現在の蒲郡市三谷沖で暴風雨にあい遭難しました。それを受け,当時の藩主小笠原長矩は,航海の安全をはかるために寛文9(1669)年,この灯明台を建設しました。
その後,灯明台は歴代藩主の手厚い保護のもとにおかれ,吉田湊や前芝湊を行き交う船の重要な指針となっていました。射光の直方位は西南で,光の達する距離は5海里(約9.3km)にもおよび,西は現在の蒲郡市の西浦,南は渥美郡の田原まで達していました。
この灯明台は,明治40年10月に県営灯台ができるまで使用されました。この種の古い灯明台がほとんど失われてしまった今日では,灯台の歴史上貴重な価値を持つものです。なお現在の建物は,昭和41年に復元されたものです。
豊橋市教育委員会
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