母なる琵琶湖の恵みを永遠に

Go Index Go River 淀川に戻る 宇治川に戻る 瀬田川に戻る Last update 2003/03/22




母なる琵琶湖の恵みを永遠に

 琵琶湖・淀川は 有史以来幾度となく洪水氾濫と渇水をひき起こした反面 その豊かな自然と清く豊富な水量で 古代より近畿地方の社会 経済 文化の発展に大きく寄与してきた
 しかし 昭和三十年代からの高度成長による急激な社会情勢の変化に伴い阪神地域の水需要は増加の一途をたどり 水需給がひっ迫し 琵琶湖・淀川は貴重な水源として益々期待されてきた その一方で 急激な社会情勢の変化は 琵琶湖及び周辺の水質や自然環境に少なからず影響を及ぼしてきた
 このような背景の中で 昭和四十七年に琵琶湖総合開発特別措置法が制定され 目的には「琵琶湖の自然環境の保全と汚濁した水質の回復を図りつつ その水資源の利用と関係住民の福祉とをあわせ増進し 近畿圏の健全な発展に寄与すること」が掲げられた
 琵琶湖総合開発事業は 同措置法に基づき昭和四十七年に十ヵ年計画として着手された その後の社会情勢の変化に対応して二度にわたる改正と期間の延長がなされたこの事業も 総額一兆九千億余円に上る巨費と二十五年の歳月をかけ その目的を達成し 平成九年三月末をもって終結した
 この計画は 「琵琶湖の保全 湖周辺の治水 水資源の有効利用を図る利水」を三つの柱として 水資源開発公団が実施する「琵琶湖治水および水資源開発事業」と国・滋賀県・市町村等が実施する二十一にわたる「地域開発事業」から構成された
 平成四年三月末には 水資源開発公団が実施した事業が完了したことから 琵琶湖周辺及び淀川の洪水被害の軽減とともに 淀川下流への毎秒四十立方メートルの新たな都市用水と滋賀県内の都市用水及び農業用水の安定供給が可能となった
 琵琶湖総合開発事業は 上流と下流が共に発展するとの共通理念をもとに 関係地方公共団体及び住民 国と地方の関係各機関が協力して成し得た世紀の大事業であり その成果は今後の近畿圏の発展の礎となるものと確信している
 事業終結に当たり 関係各位の永年にわたるご理解とご尽力に対して深甚なる敬意を表するとともに 子々孫々に対して その業績と母なる琵琶湖の恵みを末永く伝えるためにこの碑を建立するものである

 平成九年八月七日
  琵琶湖総合開発協議会会長
  滋賀県知事
  京都府知事
  大阪府知事
  兵庫県知事


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