日本の川へ戻る 六角川水系へ戻る Last update 2004/10/13
六角川治水碑
陣内孝雄書
(裏面)
激甚災害対策特別緊急事業記念
平成7年7月
六角川改修期成同盟会
平成2年水害と六角川の治水対策
平成2年7月1日から降り出した雨は、六角川流域で総雨量400mm〜500mm、7月2日の4時から10時までの5時間だけでも284mm(矢筈観測所)という観測史上最大の集中豪雨となりました。このため、六角川水系では未曾有の大洪水となり、7月2日には随所で破堤、溢水が生じました。あふれた濁流は、流域の広い範囲で市街地、家屋、田畑を呑み込み、浸水家屋8,636戸、浸水面積10,403ha、被害額484億円という大水害となり、流域住民の財産を奪い生活を破壊しました。
建設省ではこのような水害が再び起きないよう、六角川水系の中上流部約41kmの区間を「直轄河川激甚災害対策特別緊急事業」に採択し、平成2年度から平成6年度までの5年間に330億円の投資を行って、六角川水系の全域にわたって大規模な治水対策を実施しました。
◎直轄河川激甚災害対策特別緊急事業の概要
直轄区間
六角川 13k500〜31k550 延長 18.05km
武雄川 0k000〜 1k600 延長 1.60km
牛津川 3k000〜23k350 延長 20.35km
晴気川 0k000〜 1k300 延長 1.30km
事業費 330億円
工事内容
築堤66.5km、地盤改良16.8km(杭実長755km)
橋梁改築11橋
(大町橋、椛島橋、樋道橋、高野橋、辻ノ平橋、下鶴橋、小井手橋、椋ノ瀬橋、第二山王橋、第三山王橋、下の川橋)
水門4箇所
(蔵堂水門、赤坂水門、焼米水門、甘久水門)
焼米サイフォン改築
樋門・樋管の改築18箇所
(藤一、玉江、馬田、神辺、大渡第2、上鳴瀬、納手、生見、永島、川越、虎坊、山多久、東の原、椋ノ瀬、東町、西町、新浦町)
牟田辺遊水地(事業継続中)
◎関連事業の概要
[直轄河川改修事業]
事業区間
六角川 4k700〜13k500 延長 8.80km
牛津川 0k000〜 3k000 延長 3.00km
工事内容
築堤21.4km、地盤改良 5.6km(杭実長374km)
橋梁改築1橋(多久橋)
樋門・樋管の改築4箇所
(深通、中郷、洞湖、朽木)
高橋排水機場(一部供用中)
事業費 199億円
[災害復旧関係事業]
事業費 38億円
平成7年7月
建設省九州地方建設局武雄工事事務所