ベーン工

日本の川と災害 > 施設別 index > ベーン工  Last update 2007/08/13


 河岸防護のため用いられるもので、ベーン(vane)とは羽根のことである。
 河道湾曲部の外岸側では、表層の流速の早い流れが河床に回り込む二次流が発生し、河床外岸側の砂粒子は外岸から内岸側に向かう流れに運ばれることにより、洪水時に深掘れを生じる。
 このため湾曲部外岸側では侵食災害を受けやすく、一般的には根固工、護岸工等によって防護されることが多い。
 ベーン工は、このような場所の河床部に鋼矢板等を用いて羽根状に設置されるもので、羽根の向きを湾曲部の内岸側から外岸側に向くようにしたものである。このベーンの作用により、洪水時河床に生じる二次流を打ち消すことによって外岸側の深掘れを防止するものである。

東北

北陸

九州


日本の川と災害 > 施設別 index > ベーン工

メール送信 kasen.net Copyright(C) 2004-