水質事故

Go Index Last update 2004/11/20


水質事故対応の注意点

 ● 早期の通報
発生場所から流入すると想定される区域、水路、河川等の管理者、自治体、消防、水道等の関係機関への情報伝達を迅速に行う
 ● できるだけ発生地点の近くで止める
 ● 油処理剤(中和剤)は原則として使用しない
中和剤、処理剤と呼ばれるものは、界面活性剤であり、水中に油を拡散させるものであって、油を中和して無毒化するような効果はない
河川等における水質事故で使用すると、
・水面に浮いている油が拡散してしまい除去が困難となる
・拡散してしまった水全体の除去が必要となる
・中和剤そのものの影響が大きい
・水道水として取水される場合、浄水場において界面活性剤の除去は困難
などかえって被害を拡大させることとなるので原則として使用すべきでない
基本はあくまでも流出した油を回収除去することである
海域で処理剤が用いられるのは、大量の流出油を海上ですべて回収することが困難な場合に、沿岸に漂着して被害を大きくする前に拡散させて微生物による分解の促進を期待するためであり、海という莫大な水量があるから採用される方法である
沿岸域では処理剤の使用は緊急性のある場合を除き極力行わないことになっている
 ● 陸上では吸着回収
路上の交通事故等において、路面の油を除去し交通解放するために処理剤がよく用いられているが、中和剤の混ざった油を水路に流したりせず、集めて除去することが求められる
陸上においても吸着回収が有効であり、使いやすい粒状、粉末状の吸着材などを用いるとよい

水質事故対応事例


水質事故訓練


油の回収


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